今秋の紅葉狩りが大ピンチ 台風24号の塩害で海沿いの紅葉は全滅?

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   10月は日本列島が紅葉に彩られる季節だが、今年(2018年)は異変が起きている。原因は先の台風24号。強風が運んだ潮風が、紅葉する葉を枯らしてしまっているのだという。

   山崎夕貴アナが、素晴らしい紅葉の写真を見せた。鎌倉の名刹、紅葉で知られる建長寺だ。しかし、「今年はこれが見られなくなるかもしれません」という。

塩害マップでは全国の紅葉スポットが悲惨な状況

   建長寺の境内には、リポーターの岸本哲也がいた。例年なら、そろそろ葉が色づいてくる頃だが、そんな華やかさは微塵もない。岸本は「お寺の話では、背後の竹林の色が、塩害で変わってしまったと言います」という。

   参道脇の紅葉の葉の先も白っぽく変色している。葉そのものが、色づく前に枯れかかっていた。境内のいたるところで同様の現象が見られる。

   千葉県船橋市の「ふなばしアンデルセン公園」はこの時期、コスモスが売りだ。広大な敷地をピンクや赤の花が埋める。ところが海に面した南側では、多くの花が枯れて落ちていた。

   塩害は各地に広がっていた。笠井信輔アナは「24号が列島を駆け抜けた後、好天が3日続いたために、塩分が洗い流されなかった。そのために、葉が色づく前に枯れるという現象が起きている」という。

   塩害を確認した地図を山崎が見せた。ウエザーニュースによるもので、「車や窓への塩の付着」を赤丸で、「木の葉が急に荒れ始めた」を緑色、「両方あり」を黄色で示す。赤丸は、神奈川から東京にかけてと千葉の東京湾沿いに多い。緑は比較的内陸に。そして黄色は、千葉県の太平洋岸、三浦半島、湾岸沿いと、重なるようになっていた。

   専門家によると、強風で葉が損傷、塩分で木が痛んだ、塩分が葉の水分を奪う、などによるもので、ひとたび塩害を被った葉は、今年の紅葉は期待できないのだという。

   キャスターの小倉智昭「今年は、山側の紅葉を楽しむことですね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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