野上慎平アナがこんな動画を紹介した。地下鉄で足を広げて座っている男たちの股間に、若い女性が次々と水をかけている。You Tubeにアップされると、360万回以上視聴されたという。
ロシア・サンクトペテルブルクの地下鉄のことだ。投稿した女子大生のアンナ・ドブガリュクさん(21)は、「彼らは周りにいる人たち、とくに女性や子どもの邪魔になります。不快に感じるわ。だって、1つ以上の座席をとるんだもの」と、抗議するためだと話す。
「大声で怒った人もいたけど怖くないわ」
ペットボトルに入っているのは単なる水ではない。漂白剤入りの水だ。かけるとすぐ逃げて行く。被害男性は1週間で約70人。野上アナによると、男性に悪いマナーをやめてほしいと訴えるグループがあり、アンナさんは水をかける役で、撮影する仲間もいる。
「常識がない、過激だ」と非難する人も多いが、アンナさんは「過激じゃないと人は理解してくれない」といい、「大声で怒った人もいたけど怖くないわ」とひるまない。
野上「ちょっと過激ではありますが」
宇賀なつみキャスター「(足を開いた男性を)迷惑だと思ったことがありますが、あそこまでするのはどうでしょうかねえ」
司会の羽鳥慎一「でも、そこまでやったから話題になったんですよね。問題提起の趣旨はわかりますが、かけられた人は怒るでしょうね。殴る人もいるかもしれない」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「危ないですよね。危なくない方法を考えた方がいいですね」
欧米でも「マンスプレッディング」は批判の的
男性の「大股開き座り」はロシアだけでなく、欧米でも問題になっている。「マンスプレッディング」という言葉もあるくらいだ。man(男)とspreading(開くこと・広げること)をつなげた造語で、「公共機関で男性が大股開きで座ること」という意味だ。スペイン・マドリードの市営バスでシールを貼りキャンペーンしたり、ニューヨークの地下鉄やバスでも罰金を科せられているという。
日本でもどうだろうか。