今月(2018年9月)、スウェーデン・ストックホルムのホテルで、予約をしていない中国人家族がロビーで寝ようとしてつまみ出され、「殺人だ」と喚き散らし、中国大使館がスウェーデン政府に抗議する騒ぎがあったが、その第2幕である。
スウェーデンの公共放送SVTのキャスターが、道路に寝っころがって泣き叫び父親を「これが殺人らしいですが・・・」と揶揄し、「ロビーに泊めてくれって、中国人はホテルのシステムを知らないようですね」と皮肉った。
さらに女性リポーターが、スット久ホルムの街中で「中国人観光客の皆様、スウェーデンへようこそ。でも、歴史的な建物の前では決して用を足さないように」と指差した先には、「禁止大便」というポスターがあった。また、「犬を連れた光景を目にすると思いますが、(こちらでは)昼ごはんを買ってきたわけではありません」と、中国人の犬を食べる習慣を槍玉に挙げた。
これがネットで拡散したものだから、今度は中国政府のスポークスマンが「中国に対する差別。偏見に満ちており、メディアの倫理を逸脱している。断固として非難する」と怒りの声明を出した。
しかし、スウェーデン外務省は「スウェーデンには表現の自由があることを確信している」と、これまた、表現の自由がない中国へのあてこすりで応じた。
観光でお金落としてほしいが、目に余るマナー違反
司会の羽鳥慎一「映像だけ見てると、スウェーデンひどいなと思えますが、いろいろ見てると、そうじゃないだろと・・・」
宇賀なつみキャスター「ちょっとやりすぎのような気もしますけどね」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「申し訳ないけど、(中国人家族は)助けてあげたいという気にはならないな。ちょっとクレーマー的。日本へも来てほしくない」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「基本的人権といいますか。ここまではテレビもやりすぎという感じもあるけど、表現の自由があるよというのも皮肉になってる」
ただ、スウェーデンはお金を落としてくれる中国人観光客の誘致に熱心で、マナー違反には目をつぶってきたが、それをいいことに、やりたい放題がさすがに目に余るというわけなのだろう。