まだ9月だというのに、インフルエンザが流行し始めたようだ。患者数は全国で約500人、すでに15都道府県の29施設で学級閉鎖などの措置が取られている。これは例年よりも1、2か月ほど早い。
「湿度が高くても活性は落ちない」「飛沫や接触による感染だけでなく、空気感染することもある」など、最近は今までの常識を覆す研究も出てきているインフルエンザ。番組では、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長を招いて、インフルエンザの最新情報を聞いた。
まずは気になる予防接種のタイミングから。ワクチンは打ってから有効になるまで2週間かかり、その後5か月間は効力がある。流行する来年(2019年)1~3月までに有効にするには10月末から12月に打つのがオススメだ。
手すりや硬貨に触ったら手を洗って!
次に、意外と知られていない身近な感染ポイントだ。
ある実験結果によると、衣類についたインフルエンザウイルスは15分で活性が落ちるのに対し、金属では24時間活性が持続した。ドアノブ、手すり、硬貨などに触れた時は注意が必要だ。
最後に、ことし3月(2018年)に出たばかりの新薬「ゾフルーザ」について。よく使われるタミフルは1日2回、5日間飲み続けるが、ゾフルーザはたった1回の服用でいい。
従来の薬が細胞内で増殖したウイルスの細胞外への拡散を抑える効果があったのに対し、ゾフルーザは細胞内にいるウイルス増殖を遺伝子レベルで抑えることができる。そのため、治りが早く、人への感染リスクのある期間も短くなるという。
気になる副作用は? 大谷院長は「治験レベルではタミフルと比べて重篤な副作用はないと言われています。ただ、流行シーズンが終わった3月に出たばかりなので、今後、複数例で見た時に副作用の問題も出てくるかも知れません」と説明する。
司会の加藤浩次「タミフルと子どもの異常行動の因果関係はないという結論が出ましたけど、子どもがいる人は副作用が心配ですよね」
ゲストのさだまさし(シンガーソングライター、作家)「すごく心配ですよね。しかしなにしろ、1日ですっと治まれば、歌い手にとっては魔法の薬です」
加藤「働いている人みんなにとってそうですよ!」
ピノコ