ロックな愛で夫を守った!? 樹木希林さんと内田裕也さんの不思議な夫婦愛

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   17日(2018年9月)、女優の樹木希林さん(15日死去、享年75歳)が家族に見守られながら火葬された。30日には東京・南麻布の光林寺で改めて葬儀を行うという。

   夫の内田裕也さん(78)は、憔悴しきった様子で記者の問いかけにも無言のまま。希林さんの死にショックを受けていて、気持ちの整理がつかない状態だという。

   希林さんと内田さんは結婚生活45年、うち43年は別居していた。番組ではその不思議な夫婦愛に迫った。

夫の一方的離婚宣言に「やっとここから本当の夫婦に...」

   1973年に結婚した2人は、1年半後には別居。1981年には内田さんが一方的に離婚届を出して騒動になった。

   「そっとしておいてほしい。俺のグッドラックを祈っててほしい」と記者に話した内田さん(当時41)。一方の希林さん(当時38)は、夫からの「離婚宣言」にも動じない。「やっとここから本当の夫婦になって歩いていくんだなと思います」「私がそんなに重荷になっているということは、私中毒になっているから。私も主人中毒です」と語っている。

   希林さんは内田さんに対し、離婚無効の訴訟を起こし、離婚は不成立になった。

   2011年には結婚情報誌「ゼクシィ」のCMで初めて共演。少しの距離を保って座る2人の「結婚のいいところってなんでしょうね」「ノーコメント」という掛け合いが話題になった。

   このCMを撮影したクリエイティブディレクターの箭内道彦さん(54)はこう話す。

   「希林さんは裕也さんを好きなんだなあということを、僕は折に触れいつも感じていました。決して奇をてらったキャスティングではありません。結婚ってなんだろう? そのことをお二人を通して問いかけてみたいと考えました」

   そして撮影時の様子について「東日本大震災の直後でした。撮影現場に別々にやってきて、別々に帰っていきました。終始、特に会話らしい会話もされていなかった。だけど、なぜかそこに信頼感というか深い絆が感じられました」と話した。

   しかし、CM放送から1か月後、内田さんは交際相手に対する強要未遂と住居侵入の疑いで逮捕。CMの続編には構図は同じまま希林さん1人で出演した。

   どれだけ翻弄されても決して夫と別れなかった希林さん。その理由を希林さんは「この人と出会った時に、この人に関わっていたらあまり落ち込んでいる暇はないだろうなと思って。(裕也さんは)私のために存在していると私は思っています」と語っていた。

   下川美奈(日本テレビ解説委員)「ロックンロールな内田さんを結婚というルールによって社会生活につなぎとめ、守ろうとしたのかな、とも思います。そういう愛のカタチもあるのかな」

   司会の加藤浩次「1番ロックだったのは希林さんだったような気がします。ゼクシィのCMは作られた仲睦まじげな映像より、ぐっときます」

   ウエンツ瑛士(タレント)「『ノーコメント』が『愛している』と言っているように聞こえてしまいます。そんな言葉を発せられる関係の2人ってほかにいません」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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