浅田美代子さんが語る樹木希林さん最後の笑顔 若き内田裕也の「朝日のあたる家」を最後に聴いた

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   亡くなった女優の樹木希林さん(75)の棺は、きのう17日(2018年9月)午後1時半、位牌を持った娘の内田也哉子さん(42)に付き添われ、都内の自宅を後にした。娘婿の俳優本木雅弘さん(52)、長男でモデルの雅楽さん(20)、次男の玄兎くん(8)らが見送った。

希林さんが初めて企画した映画「エリカ38」が来年公開

   女優の浅田美代子さん(62)が樹木希林さんの最期の日、別れの笑顔を語った。浅田さんは、ドラマ「寺内貫太郎一家」などでの共演以来、家族ぐるみの付き合いを続け、1か月前に入院して以来、「ほとんど毎日、そばにいさせてくれたことをすごく感謝しています」

   亡くなった15日は、自宅に戻った日だった。「最後の最後までしっかりしていて、治療の方法とかを先生と也哉子ちゃんが話しているのをちゃんと聞いて、『どうする? やってもらう?』と聞いたら、『お願いします』って答えていました」

   「お家に戻ってきて、すごく明るくね、ちょっとブドウを口に含んで、みんなも食べなさいって、私が『美味しいね』と言ったら、すごく嬉しそうな笑顔で。まさかその晩に亡くなっちゃうなんて、びっくりでした」

   昨日夜の密葬には、夫の内田裕也さん(78)も参列した。結婚45年で、43年間別居という奇妙な夫婦だったが、希林さんは、最後に聴きたい曲を、若き日に裕也さんが歌った「朝日のあたる家」だと言っていた。

   浅田さんは「すごく安らかな顔をして、げっそりもしていないし、本当に眠っているような感じでした」と語った。「心配ばかりかけていましたけど、なんか、母であり、姉であり、親友だった。これから先どうしようと本当に思っています」

   病院から戻る際にも、車椅子に座れる状態ではないのに、「歩行器を用意して」などと頑張っていた。がんは骨まで転移していたのだが、最後まで「痛い」とは言わなかったそうだ。

   希林さんが女優人生で初めて企画し、かつ出演した映画「エリカ38」が来年(2019年)公開されることが明らかになった。62歳の女が38歳と偽って金を集め、出資法違反で逮捕された事件をモチーフにした作品で、主演は浅田美代子さん。

   青木理(ジャーナリスト)「対談して印象深かったのは、合間に僕がタバコを吸うと、『やめなさい』という。『どうしてですか』『ちゃんとしたジャーナリストが少なくなっているのにダメよ。筑紫哲也さんもタバコで死んだじゃない』と言われて。あれが樹木さんの優しさなのかなと。死刑廃止に取り組んでいる市民団体の飲み会で、樹木さんにお目にかかっている。そんなことも伺いたかった」

   菅野朋子(弁護士)「やり残したことはない、なんて幸せなことです」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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