「体操パワハラ騒動」どこまで続くぬかるみぞ・・・塚原追及の週刊文春、速見非難の週刊新潮
日本体操協会の塚原千恵子強化本部長と、彼女のパワハラを告発した宮川紗江選手との争いは、週刊誌を巻き込んで果てしなく続いている。週刊文春が塚原夫妻にも選手に暴力をふるった過去があるじゃないかと、元選手たちの証言を並べて攻めれば、週刊新潮は宮川に日常的に暴力をふるっていた速見佑斗コーチの理不尽な暴力と、カネにまつわる疑惑をとりあげ、さらに宮川と速見は「DVカップル」だと、2人の仲を"邪推"するのである。
どこまで続く泥濘ぞ。私は、両誌を読み比べてこう考えた。どんなに選手への思いが強かろうと、速見が宮川に暴力を働いたことは間違いないし、本人もそれを認めているのだから、宮川のコーチを続けていく資格をはく奪するのは致し方ない。
塚本夫妻のほうも千恵子が過去に暴力をふるっていたことは数々の証言から明らかだし(週刊文春で夫の塚原光男も過去にそういうことがあったのは事実だと認めている)、強化本部長という立場を利用して、有力選手を自分のいる朝日生命に勧誘したことも事実。
ならば、喧嘩両成敗が妥当なところではないか。人心を一新して、才能のある宮川をこれからどう育てていくのかを、体操協会と両親たちで真剣に考える。第三者委員会もおおよそ、そういう結論を出すのではないか。そう思うのだが。