北海道・胆振地方で発生した地震で、震源に近い厚真町では山肌が幅数キロにわたって滑り落ち、土砂や樹木が麓の家屋をのみこんだ。19人の安否が不明、数人が生き埋めになっているという情報もある。
厚真町から五十幡裕介記者が伝える。「山の斜面が崩れて木々が電信柱をなぎ倒し、電線も垂れ下がった状態です。崩れた建物の付近で、警察や消防が救助を続けています。日差しが強く気温も上がってきました」
余震でさらなる土砂災害
上空からの映像を見て、元気象庁長官の山本孝二氏は「台風21号によって土壌水分を相当含んでいたので、地震の揺れで大規模な崩落につながったという印象です」と解説する。
防災システム研究所の山村武彦所長も「この地域は火山灰地なので、表層が一気に崩れたようです。急斜面で不安定な状態なので、余震が続くとさらなる土砂災害も考えられます」と指摘した。
高木美保(タレント)「被災地ではこれからしばらくの間、地震に対する耐性が問われますよね。近所の人が集まってスマートフォンの情報を共有して、電源を節約するなど、小さな工夫が大事になるでしょう」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト