「道の駅」はドライブ旅行の楽しいオアシスで、地域おこしの拠点でもあるが、ルールやマナーを守らない利用者に頭を抱える自治体もある。「ショーアップ」コーナーで取り上げたのは、世界遺産の北海道・知床の「道の駅うとろ・シリエトク」(斜里町)だ。年間55万人もの利用があるが、ここの駐車場が車中寝泊りのドライバーに占拠されてしまうのだ。
中谷隆宏リポーターが夜の駐車場を歩いてみると、「ちらほらとしか空いているスペースがありませんね。50台はとまっているでしょうか」という状況だ。もともと駐車スペースは101台だから、半分が占領されてしまっていることになる。キャンピングカーもあるが、普通のセダン、ワゴン車も多い。フロントウインドウをしっかり遮光シェードでかくしたりハンガーに洗濯物が干してあったりする。
駐車スペースにテント張ってバーベキュー
もともと、道の駅は仮眠はOKだが、車中泊は禁じている。ところが、まったく無視で、なかには3ヶ月近くもとめっぱなしのドライバーもいる。
夜だけじゃなかった。知床斜里町観光協会の林典幸管理部長は「車の外にテーブルや椅子を出したり、バーバキューをする人、炊事をする人、テントを張ったりする人もいるんです」と困り顔だ。
中谷がバーバキューを始めた夫婦に聞いた。すると、「車が小さいから、ちょっと外で食べて」「ガスを使って炊事くらいはいいと思うんだよな」という。
トイレに行くと、禁じられている「洗髪、水汲み」はおろか、魚の残骸や血が飛び散っている。明らかに魚をさばいているのだ。電子ジャーを持ち込んでご飯を炊いたり、障害者トイレに泊まったり、便座のコンセントを抜いて充電器に使ったりとやりたい放題である。
この道の駅の近くには温泉がいくつもあり、釣りスポットも近い。
司会の羽鳥慎一「いいところですねえ」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「有料駐車場にすればいい。ゲートにして、店舗利用者はハンコを押してただ。それ以外は1日に500円とか」
そもそも、目的外の駐車なのだから、道路交通法や不法占領で取り締まれないのか。