炎暑の病室で高齢者が次々「熱中症死」エアコン故障し扇風機だけ

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   岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で80代の男女5人の入院患者が26日(2018年8月)からきのう28日午後にかけて、相次いで死亡した。病棟のエアコンが故障したための熱中症による死亡とみられ、岐阜県警は28日夜、殺人容疑で病院を捜索した。

   岐阜県はこの夏(2018年)、連日の猛暑に見舞われ、藤掛病院のエアコンが故障した20日以降も最高30度を超え、26、27日は35度以上の猛暑日だった。藤掛陽生院長によると、エアコンの修理を依頼したが1か月かかるといわれ、扇風機9台で対応していたという。

   重篤の患者は別の部屋に移動したが、それ以外の患者はそのままだった。藤掛院長は「患者さんの中に暑い部屋の方がいいという人もいて、その人たちには残ってもらった」と釈明し、エアコンの故障と死亡の原因については、「対応に問題はない」と強調した。

警察は「殺人」で家宅捜索

   これについて池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、「高齢者は体温調整が苦手なので、自分では体温調整しづらい。命を預かる病院でエアコンが故障してしまったら、熱中症が発生することは容易に予測できます」と指摘した。

   警察は死因を詳しく調べるとともに、業務上過失致死の疑いもあると見て捜査している。

   「ビビット」はテレビ欄でこのテーマをトップに告知していたが、司会の国分太一、キャスターの堀尾正明らコメンテーターのコメントはなし。連日中継放送している自局のアジア大会の話題にさらりと移った。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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