バド女子の「高松」ペア、復活の銀メダル 葛藤と苦悩を乗り越え、東京五輪につなげる

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   アジア大会は27日(2018年8月)、バドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組が48年ぶりの金メダルを目指した。しかし、中国ペアと対戦し一進一退、53回に及ぶラリーなど白熱した攻防を繰り広げたが、銀メダルに終わった。

リオ五輪で目標を達成し「燃え尽き症候群」に

   リオ五輪で金メダルを獲得し、「高松」ペアとすっかり有名になったが、2人には知られざる苦悩と葛藤があった。日本ユニシス実業団女子バドミントン部の小宮山元監督は「リオ五輪で目標を達成し、その後どうしたらいいのか分からない、いわゆる燃え尽き症候群になっていたと思うんです」と語る。

   目標がなくなり、やる気が起きない日々が続いた。メディア対応も増え、練習量の確保も難しくなった。その上、2人のコンビネーションがうまくいかなくなり、ギクシャクすることもあった。試合でも結果が出せなくなり、去年(2017年)12月の全日本総合選手権大会で、これまで負けたことがなかった後輩の福島由紀・廣田彩花ペアに敗れた。

   高橋は引退も考え、松友と話したところ、松友は「高橋先輩以外と東京オリンピックを目指すのは考えられない」と訴えた。その言葉で改めて東京五輪を目標にしたのだ。そして迎えたのがアジア大会だった。

   高橋は「いいプレーが多かったので満足しています」。松友も「悔しいけど、次につなげたいと思います」と決意を新たにした。

   司会の国分太一「金メダルは取れませんでしたが、清々しいプレーでしたね。きのうも、ある方が絶対に勝ちます、といってくれましたので期待していましたけど」

   キャスターの堀尾正明「あの方が、ですね」

   日本バドミントン協会・広報委員の陣内貴美子さんが「私のことです。本当に紙一重で、きのうは中国の日でした」。東京五輪へ向けての2人の課題は「どうやってモチベーションを保ち、トップを維持していくかどうかです」と語った。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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