「平成天皇の思い」時代は引き継げるか・・・特筆されるべき長い平和
今年で最後になる終戦記念日の天皇陛下の「お言葉」には、「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致し」という一節が加えられた。日本の明治以降の歴史の中でも、特筆されるべき長い平和は、私と国民が成し遂げた最高のものだという感慨と、達成感、次世代へこれを託すという思いが込められていると、私は思う。
週刊ポストで「日本はなぜ、『基地』と『原発』を止められないのか」(集英社インターナショナル)を書いた矢部宏治氏が、こう話している。
<亡くなられた翁長雄志・県知事は、「憲法の上に日米地位協定がある」「国会の上に日米合同委員会がある」と明言していましたが、米軍と外務省が憲法を無視して何でも決めてしまえる法的構造が現実に存在する。
保守派にもおかしいと気づきはじめた人が多い。安倍首相は「戦後レジーム」を目の敵にしてきたけれど、「軍事主権の放棄」を法的に確定させたのは、実は祖父の岸首相が安保改定時に結んだ密約なわけです。
しかしすでに冷戦は終わり、朝鮮戦争の終結宣言が出ることも確実です。歪んだ米軍支配体制は早晩、崩壊に向かうと思います>
私もそう思うが、どういう形で崩れるのかが見えない。米朝会談で朝鮮戦争が終結し、米朝関係が正常化すれば、もはや沖縄海兵隊は御用納めであろう。米国内からも、引き上げて来いという声が上がること間違いない。その第一歩を、9月30日に投開票する沖縄県知事選にしてもらいたいと思う。