奇跡的に発見された山口県周防大島の藤本理稀(よしき)ちゃん(2)がきのう20日(2018年8月)、無事退院した。母親の美緒さんに抱かれて病院の玄関から出てきたが、カメラの多さに驚いたのか、緊張した表情。しかし、じっと前を見て、散髪した丸坊主姿は元気な様子だった。
報道陣から「よっちゃん、声出せる?」と聞かれると、ふいと横をむいた。美緒さんが「すみません、ちょっと人みしりなので、びっくりしていると思います」と恐縮する。山の中での68時間については美緒さんが次のように説明した。
救出した尾畠さん「うーん、元気、元気」と大喜び
「1人だったか、という問い掛けにはうなずき、3日間何か食べたのかと聞くと、首を振っていました。他のことは1人で過ごして不安な気持ちだったようで、思い出したくない様子でした。ちょっといやだといった返答しかしないので、これ以上は聞いておりません」
最後に「バイバイできる?」といわれると、表情は変わらなかったが、一度ならず手を振った。
司会の真矢ミキ「あらためて、こんな幼い子どもだったのか、と思いました」
司会の国分太一「2歳の男の子だから、あれほどたくさんの報道陣に囲まれていると、普通は泣き出しますよね」
倉田真由美(漫画家)「もの凄く強そうなたたずまいでしたね。一皮二皮むけた感じです」
国分「あの目、なにかあったのですね。男になったような」
救出したボランティアの尾畠春夫さんはきのう、広島県呉市の被災地にいた。スマホで見せられると「退院したの、散髪しとる。あー、目をぱっちり開いている。うーん、元気、元気。元気な子になるよ」と喜んでいた。