ニッポンのメダルラッシュに沸くアジア大会で昨日20日(2018年8月)、注目の谷川翔選手(19)が体操個人総合に出場した。
今年4月の全日本選手権で絶対王者の内村航平選手(29)を破り、史上最年少で優勝し、東京五輪期待の星の谷川選手。昨日は、6種目のうち5種目を終えたところで、1位、2位を独占する中国勢に続く3位につけていた。ただし、1位までは0.6ポイント差の僅差。
いつも6種目目で失敗する
最後の種目は得意のあん馬で、谷川選手は全日本選手権で成功させたF難度の大技「ブスナリ」に挑んだが、無念の落下。再度、挑戦して成功したものの、4位に終わった。
「あん馬までがけっこうよかっただけに、あん馬はもったいないというか、くやしい」と谷川選手は語った。
元体操日本代表の池谷幸雄氏はこう説明した。
「得意のあん馬でちょっとミスをしてしまって、非常にもったいない。あん馬で、落ちなければメダルは確実だったんですけど。6種目目は毎回、失敗しているので、体力的な面もあるのかなと。これからもっと体力を付けてもらいたい。今回が初めての国際大会だったので、いい経験になったと思う」
日本人選手では、あん馬で安定した演技を見せた野々村笙吾選手(25)が2位に浮上し、銀メダルを獲得した。