これぞ、究極の自撮り。ドローンで撮影した映像の真ん中に自分がいる。「ショーアップ」コーナーで、「ドローンで"インスタ映え" ハマる中高年急増」と取り上げた。
栃木県茂木町の花の山にあるドローン飛行場で、自慢のドローンを飛ばす男たち。猪石家史さん(59)は「自分が飛んでるような雰囲気が味わえる」、松尾万寿夫さん(39)は「今まで見たことがない世界が見られる」。
岐阜・可児町では、自動車教習所がドローン教室を開いていた。自動車教習は少子化で先細りなので、「ドローンの将来性に賭けてみた」という。受講者のほとんどが中高年だ。77歳の男性は、「空を自由に飛ばせるのは魅力だ」という。
家電量販店のビックカメラ(有楽町)では、ドローンの売り上げが去年の2倍に伸びたという。「昔、ラジコンをやっていて、中高年になって、趣味にお金を費やす余裕のある方が多いです」と話す。
女性もいた。佐々木由香さん(55)は散歩しながら写真を撮るグループにいたが、変わった映像を撮りたいとのめり込んだ。映像はインスタグラムに載せているが、「海外の人は褒め方がうまいので嬉しい」という。
指を離せばその場に静止
人気の秘密は操作が簡単になっていることだ。野上慎平アナが「これトイ・ドローンです」と見せる。1万2800円というモデルで、80グラムしかない。200グラム以下をトイ・ドローンというのだそうだ。
これを作家の吉永みち子がスマホで操作してみせる。ボタンを押すとフッと飛び上がって、設定した高さをたもつ。画面をなぞると右に左に移動する。操作がわからなくなったら、画面から指を話せばいい。そこで静止する。吉永は事前に5分ほど練習しただけだというが、ゆっくり着陸もさせた。
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)が操作すると、ドローンはスタジオを縦横に動き回って、テーブルに近づくと風圧で台本が吹っ飛んだ。着陸ボタンを押したら着陸だ。
長嶋「これ、買っちゃうと思う」
野上「カメラが付いているので、映像を見ながら操作することができるんです。写真も映像も撮れます」
ただし、東京23区の公園、河川敷は原則飛行禁止だ。自治体ごとに飛行できる場所や時間が違い、国土交通省に窓口があるので確認してほしいという。