ファミレス・チェーン「すかいらーくホールディングス」は、2020年までに「ガスト」「ジョナサン」などでプラスチック・ストローの使用をやめると発表した。海に広がるプラスチックごみを減らすためだ。
アメリカではコーヒーの「スターバックス」が、一部店舗で紙製や再利用できるストローに切り替わっている。2020年までに、全世界の店舗で切り替える。
巨大なウミガメの鼻にストローが刺さった映像は衝撃的だった。ペンチで引き抜く。カメは鼻から血を流している。プラスチックごみで海面が覆われた海岸の映像もあった。カリブ海の海岸で、はるか沖合まで一面のゴミだ。
世界の海に流れ込んでいるプラごみの量は、年間800万トン。このままいくと、2050年には約10億トンになるという。これは海の魚の総重量を超えるのだそうだ。
司会の羽鳥慎一「800万トンであんな映像が出てきてるのに、10億トンですよ」
魚貝通して人体に有害物質
さらに深刻なのは、波に砕かれて5ミリ以下になった「マイクロ・プラスチック」である。有害物質が付着しやすく、魚や貝がエサと間違えて食べると有害物質が蓄積し、それを人間が食べることになる。
作家の吉永みち子「中国がプラごみの持ち込みを禁止しましたよね。着々と進行しているのに、日本は対応が遅れていたような気がします」
羽鳥「すかいらーくグループだけで(消費されるストローは)年間1億本だそうです。外食産業全体ではどれくらいあるでしょうか」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「コンビニの袋、ペットボトルもありますからね。食物連鎖でいくと、将来、魚が食べれなくなっちゃう」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「科学技術を使って以前の状態に戻していくことになるわけですが、そのコストをわれわれは引き受けないといけない。新たな公害ですよ。新たな技術で乗り越えるしかない」