これでもやるか?「サマータイム」経済デメリットばかり・・・IT関連は大迷惑

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   東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相が、「暑さ対策」として言い出したサマータイムについて、「モーニングショー」はおととい14日(2018年8月)は「健康面では百害あって一利なし」と取り上げ、きょう16日は経済的プラスなしと結論付けた。

   時計の針を進めるサマータイムは、明るい時間に活動するようになるため交通事故が年間1万件、ひったくりが年間2750件減少するという。また、1時間のサマータイムを半年間実施することで、照明や冷房など約25万世帯の1年分のエネルギー消費量が節約される。3か月の間、2時間時計を進めると、仕事後にレジャーやエステ、スポーツジム、外食などにお金を使うようになり、年間の家計消費が0.3%(約7500億円)増えるという試算もある。

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「仕事の後に遊園地や動物園に行きますか? 疲れてますよ」

   高木美保(タレント)「これって、体調がよくて健康で元気な人のためのものですよね」

元号変更、消費税率変更もあるのに・・・システム業界はパンク

   経済的デメリットは大きい。大阪大学の2007年の試算によると、照明の電力消費量は減るものの、冷房の消費量が増えるため、全体では0.13%増で省エネ効果に疑問を示す結果が出た。交通機関では夜のイベント時に臨時運行が増えて、労働強化につながる可能性もある。

   第一生命経済研究所主席エコノミストの永濱利廣氏は「日本はいま人手不足なので、とくに中小企業では時計の時間を進めても早く退社はできません。退社時間が変わらなければ、省エネ効果も経済効果も期待はできません」

   何よりも問題なのは、IT関連のシステムの構築やメンテナンスのための人手が足りないことだ。永濱氏は「システム業界は今後、元号の変更や消費増税に伴う変更をしなければならないのに、サマータイムのための変更を無理にやることによって、さまざまトラブルが発生しかねない。ここがボトルネックとなるため、サマータイム導入は無理でしょう」と断言した。

   玉川「社会にこれだけの混乱と迷惑をかけるサマータイムを、東京五輪のマラソンのためだけにやるべきなのか。森さんに聞きたいですよ」

   司会の羽鳥慎一「サマータイムはいいという有識者の方がいらっしゃったら、ぜひテレビ朝日にご一報を。お話を聞かせてください」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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