きのう14日(2018年8月)も全国各地でゲリラ豪雨となったが、危険なのは雨だけでない。ゲリラ雷も怖い。多いときには1日6万発も発生している。電力中央研究所の石本和之博士は、「雷が激増する夏場には死亡のリスクが格段と高まります。上半身に当たりますと、心臓と地面に雷が抜けていきます。これによって、ショック死をすることになります」と解説する。
実際、2012年に大阪で女性が打たれ死亡する事故があった。
木の下の雨宿り危険
雷は事前に察知できるのだろうか。雲が暗くなって冷たい風が吹いて雨が降ると、落雷の赤信号だ。雷鳴が聞こえる時は、10キロ以内で雷雲が発生している。5分から10分程度で自分のいる場に移動する可能性があり、空が明るくても、雷鳴が聞こえたら要避難だ。
このとき、絶対に木の下に逃げてはいけない。「人の体は木よりも電気を流しやすいので、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあります」(石本博士)
どう身を守ればいいのか。古谷有美アナウンサーが説明する。避難する場所は屋内や車の中。屋外だったら、「雷しゃがみ」をする。両かかとを合わせしゃがみ、頭を下にかがめ、鼓膜を守るために耳を両手を塞ぐ。
古谷「雷は高いところに落ちるので、しゃがむより地面にはいつくばるほうが、という考え方もあるでしょうが、そうなると、たとえば雷が地面を伝わって心臓の近くを通ることがあります。
夏休みでお子さんがいらっしゃるご家庭では、広い原っぱでバーベキューをしたり、キャンプ場に行かれたりすると思いますが、十分注意してください」