大阪府の富田林警察署から12日夜(2018年)に樋田淳也容疑者(30)が逃走してから2日。3000人態勢で捜索が続くが、未だに行方は分かっていない。
1時間45分もの間、逃走に気づかなかったことには驚くばかりだが、それ以外にも警察のずさんな管理体制や危機管理意識の低さが明らかになってきた。
一般的に、面会室には弁護士側のドアが開いた時、接見が終わったことが分かるようにブザーが鳴る装置がついている。しかし富田林署では「弁護士から接見終了の合図をもらう運用になっている」とし、装置の電池は抜かれた状態だった。
さらに、平日の日中には面会室の前室に常駐している警察官が、日曜日の夜で不在。これでは接見が終了したことも、アクリル板を破った樋田容疑者が弁護士側のドアから逃げ出したことも気づかないはずだ。
逃げた直後は物を盗らないと遠くへ逃げられない
同署でほかの容疑者と接見したことのある嵩原安三郎弁護士は「警察官も人員がまったく足りていないので余裕がない。前室に誰かが常駐しているということは、少なくても大阪ではない」と警察の内情を明かす。
ブザーの電池が外されていたことについては「警察内部でやってはいけないこと。これは怒られると思いますよ」。警察のお偉いさんから怒られるという意味だろう。
極め付けは、住民になかなか知らせなかったこと。警察が逃走に気付いたのは9時45分ころだが、住民に容疑者の逃走が知らされたのは翌朝の午前6時。当然ながら、住民の警察への不信感は高まっている。
司会の加藤浩次「落ち度がいっぱいあるなぁ」
ロバート・キャンベル(元東京大学教授)「気付くまでに1時間以上もかかり、地域に知らせるまでに8時間も経過している。脱走してからすぐが一番危ない。容疑者も慌てているし、物を盗らないと電車などにも乗れないから」
ピノコ