花の都パリに丸見えの「立ちション専用ボックス」 なぜ公衆トイレを充実させないのか不思議

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   パリの街中に男性専用のトイレが設置され話題になっていると、古谷有美アナウンサーが伝えた。セーヌ川の一角に先月(2018年7月)、アルミ製のボックスが取りつけられた。「一見、ゴミ箱かポストのように見えますが、これが男性用『立ち小便用ボックス』なんです」と古谷が説明する。

   パリ支局の大八木友之記者が実際の格好で紹介する。トイレといっても、屋根はないし、個室のような囲いもない。ゴミ箱の前を隠すように赤のカバーを付けてあるが、後ろからみれば、明らかに「立ちション」の姿勢だだ。躊躇する男性もいるだろう。

「女性にも同じようなものを作って」とパリジェンヌ

   パリでは立ち小便が条例で禁止されているが、特に夏場は観光客も多く、違反する不届き者が後を絶たない。このため、市内4か所に試験的に導入した。中にはおがくずが入っており、尿の臭いを中和する。500回分溜まると交換し、堆肥として使うという。

   「人前で小便をするなんて、パリにとって衛生的でないし、回りの人にとっても不潔だ」と反対する男性もいるし、「見た目がいいし、邪魔にもならない。女性にも同じようなものを作ってほしい」という女性もいた。別の男性は「何もない状態で立ち小便されると迷惑だから、これは前進だよ」と話していた。

   パリでは周辺住民から意見を聞き、今後設置を増やすかどうか検討したいといっている。

   一ツ石

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