大阪府の富田林警察署から逃走した樋田淳也容疑者(30)は14日(2018年8月)朝になっても手掛かりはない。大阪府警は失地回復のためか、異例の3000人態勢で行方を追っているが、管理体制がずさんすぎると批判されている。
大阪市民「いやもう大阪府警のいつものことやと...」
「警備が甘いのはどうかと思う」「逃走に気がつかなかったとは」「いやもう大阪府警のいつものことやと思いましたね」と市民の声は厳しい。元兵庫県警刑事の飛松五男氏も警察官の前で「警察の初動捜査が甘い。たるんでいるということだ」と叱責していた。
樋田容疑者はおととい12日夜、弁護士との接見が終わったあと、面会室のアクリル板を押し破り、外へ出たとみられる。署員がおかしいと気が付いたのは9時43分、面会室に行ってみると、もぬけの殻だった。
接見には警察官の立会いはなく、終わると連絡するブザーが設置されているが、電池を外されていた。約1時間45分くらい、樋田容疑者を見た人は誰もいなかったわけだ。面会室の前室には署員の白いスニーカーがまるで逃走を手助けするかのように置かれていた。そして、外に出ると、塀のそばに脚立があり、あたかも用意していたかのように、それを使って軽々と乗り越えたとみられる。
司会の国分太一「たまたまなのか、偶然が続き過ぎたのではないか」
キャスターの堀尾正明「共犯者がいるみたいな感じ」
住民への周知も大幅に遅れた。犯罪発生などを登録者に知らせるメールもきのうの13日午前6時28分、逃走発覚から約9時間経っていた。一般に呼び掛ける防災無線は、さらに遅れて午後3時だった。
国分「ちょっと無責任ですよね。不祥事を隠蔽したのかと思ってしまう」
倉田真由美(漫画家)「無茶苦茶、無責任ですよ」
樋田容疑者は今年6月(2018年)、強制性交・窃盗などの疑いで逮捕・起訴、7月には別の強盗致傷罪で追起訴、今月8日にも別の強制性交未遂などの疑いで再逮捕された。
お盆というのに、住民たちは安心できない日々だ。