NHK大河ドラマ「西郷どん」は後半に入り、大政奉還、明治維新、戊辰戦争と見せ場が続くが、視聴率は逆にじり貧だ。笑福亭鶴瓶の岩倉具視の怪演で注目されていた12日(2018年8月)の第30話は、視聴率10・3%でとうとう最低記録を更新してしまった。
原作・林真理子、脚本・中園ミホの女性コンビが描く「西郷どん」は、前半は「女性にとって好ましい青年たち」を描くのに一生懸命のメロドラマで、歴史スペクタクルを期待した向きからはそっぽを向かれてしまった。さらに、NHKの働き方改革で3月と7月に"お休み"が入り、いま一つ弾みが付かない。
それやこれやで視聴率最低となってしまったわけだが、残る17話で盛り返すことはできるのか。明治維新で西郷隆盛は勝海舟との江戸城無血開城の交渉後は、時代の主役は大久保利通に移っていく。(テレビウォッチ編集部)