3日(2018年8月)「スッキリ」に生出演し、村田諒太選手を罵倒しまくったあげく、終了間際、唐突に元暴力団組長とのつながりを明らかにした日本ボクシング連盟の山根明会長(78)。
スッキリでは山根会長が「知人を通し、引退しないと過去をばらすと脅してきた」と主張する、大阪市の元暴力団組長に話を聞いた。引退してから11年がたつという。
元組長は「脅したという事実は一切ない」と否定。伝言を頼んだ相手は連盟の副会長で、「朝からマスコミが(自分のところにも)きて大騒ぎになっている。3日の間でいいから潔く辞任しなさい」と伝えたという。
山根氏が会長になれたのは「私(元組長)の影響力」
さらに、会長との関係について「半世紀(の付き合い)。彼の事は誰よりも理解しているし、一番よく知っている」と語った。事実だとすれば、山根会長が連盟幹部だったときにはすでに暴力団との付き合いがあったことになる。しかも、山根会長が連盟のトップに上り詰めたことについて、「たぶん私の影響力があったと思う」と話した。
兄弟のように山根会長の面倒を見てきたという元組長だが、2人の関係は数年前に変化した。元組長によると、その原因は山根会長の「失礼な態度」だそうだ。
「へりくだるという部分がだんだんなくなった。僕に対して許せない失言があったので3年前に絶縁した」と話す。そして「初心さえ忘れていなければ、こんなザマにはなっていなかった。情けないというかどうしようもない。早く男らしく辞任したらいい」と腹立たしそうに続けた。
一方の山根会長は4日、取材陣に対し「反社会的な人間と組んで悪いことしているわけではない。僕には何の前科もなし、綺麗なもんね」と暴力団との関係を理由に辞任することはないと主張した。
司会の加藤浩次「会長は自分の信念のもと話しているのだとは思うけど、助成金の不正流用にしても、黒い交際の解釈にしても、論理がずれている。『そこじゃないんだよ』って答えしか出てこない。問題の本質には触れない」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「世間の常識から著しくかけ離れています。そして公的な仕事を『選手を思う気持ち』とか個人レベルな話にしてしまう。その論理でバーっと話すから、堂々として見えるけど、そこに大きな間違いがある」