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日大スポーツ推薦枠200~300万円で売買!裏口入学で太る運動部監督たち

   今週のワイドショーは日本ボクシング連盟を私物化してきた山根明会長の告発問題一色である。不思議なことに、週刊文春も週刊新潮もこの問題を大きく取り扱っていない。この山根という男、周りにイエスマンばかりを置き、やりたい放題してきたようだが、その手本となったのが、週刊ポストによれば、日大の田中英壽理事長だそうである。

   2人は昵懇で、数十年来の仲だそうだ。しかも、今年(2018年)の4月には山根が日大の客員教授に就任しているというのである。アマチュアスポーツ界を食い物にしてきた2人の男が、そろって批判にさらされている。これは時代の必然というべきであろう。次は高校野球だと、私は思っている。

   その田中理事長が日大の不正入学に関わっていたと週刊文春が告発している。日大の元幹部職員がこういっている。<「日本大学すべての運動部を統括し、予算を握るのが保健体育審議会です。現在、保体審には三十四の運動部がありますが、それぞれがスポーツ推薦の入学枠を持っている」>

   全国大会の成績などに応じて入学試験のハードルを下げて受け入れるのだが、相撲部とアメフト部は多くの推薦枠を持っていて、<「なかには全国大会での成績を改竄したり、未経験のスポーツのユニフォーム姿で写真を撮影して申請しながら、入学後は別の運動部に入部するケースもあった」(元幹部職員)>

   その推薦枠が200~300万円で売買されていて、そのカネが監督の懐に入っているというのである。田中が相撲部総監督の肩書を手放さないのは、そこに巨大な利権が存在するからだと週刊文春は指摘する。

   さらに、56億円もの使途不明金があるというのである。91年に練馬区の誘致によって医学部付設の病院として建設された光が丘病院だが、その後、経営危機に陥り、日大は撤退を表明した。練馬区側は供託していた50億円に遅延損害金として約6億円を乗せて払ったが、医学部や各学部に1円も戻されることなく、日大本部に総取りされてしまったというのである。

   その使途は田中とその側近しか知らないという。96年から05年まで日大の総長を務めた瀬在幸安氏も、都合のいい時だけ自分がトップだと主張し、報復人事までやっているのに、今回は自らの説明責任さえ果たさない田中に、「一刻も早く身を引くべきです」と直言している。ドンというのは自然にできるわけではない。その人間についていれば甘い汁を吸えるという思惑を持った人間たちが作り出すのだ。

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