水飲み過ぎ注意!熱中症対策どころか「水中毒」―脳細胞むくんで死の危険

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   熱中症にならないためにたっぷり水を飲めといわれているけれど、取りすぎは逆によくないらしい。「脳の細胞がむくんで、ひどい場合は死に至る」と池袋大谷クリニックの大谷義夫院長が「水中毒」に警鐘を鳴らす。

   通常、人間の血液には水分と塩分がバランスよく存在しているが、短時間に多量に水分を摂取すると塩分濃度が低下し、バランスをとろうとして水分が細胞に流れ、これが脳で起こると脳浮腫で突然死することもあるという。つまり水中毒だ。

   水中毒を体験したことがある50代の女性は、夏の旅行先で1時間に1.5リットルのペースで水分をとっていたところ、めまいや腹痛、吐き気を感じた。熱中症だと思ってさらに水を飲んだところ、体がけいれんし救急搬送され、水中毒と診断された。

経口補水液も飲み過ぎると塩分方で血圧上昇

   水中毒を防ぐためには、水分の取り方がポイントとなる。水は1時間100ミリリットル程度をこまめに飲むこと。正常時には水や麦茶でいいが、汗をかいた時は塩分と糖分を含むスポーツドリンクを飲むようにする。汗を大量にかいたり脱水症状が進んだりしたときは、経口補水液が適している。

   司会の国分太一「熱中症対策として、あらかじめ経口補水液を飲んでもいいのでしょうか」

   医師で医療ジャーナリストの森田豊氏「いい質問です。経口補水液は塩分が多く、飲みすぎると高血圧の原因になってしまうので、熱中症の症状が出始めてから飲んでください」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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