被災地の子供が「火葬場ごっこ」... 大人はとがめず遊びに付き合って

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   西日本豪雨の被災地では、徐々に復旧作業が進められている。大人たちが片付けに追われる中、急な環境の変化に見舞われた子供たちの心のケアも重要だ。

   被災した子供の心にはどう向き合うべきか。そのための講習会が岡山県総社市で開かれ、精神科医の河嶌(かわしま)譲さんと、子供のケアを専門にするNGO「セーブ・ザ・チルドレン」の赤坂美幸さんが講師として訪れた。

ごっこ遊びで「気持ちの整理」をする子どもたち

   講習会では、実際に被災地であった子供の遊びが写真付きで紹介された。

   赤坂さん「小学校低学年の子供たちが遊んでいたんですが、『火葬場ごっこ』だったんです」

   衝撃的に聞こえるが、大きな災害の後に、災害をテーマにした「ごっこ遊び」はよくみられる行動なのだという。

   河嶌さん「子供たちが辛かった出来事を遊びに変えることで、自分の気持ちを整理して通常に戻ろうとしているので、大事な遊びのひとつなんです。周りの大人は『こんな時にこういう遊びをしないの!』と注意しちゃうんですが、子供たちはこの遊びをすることで自分の気持ちを回復しているということを是非覚えておいていただきたいと思います」

   ゲストの白鳥久美子さん(お笑い芸人)「東日本大震災の時、こういう遊びをしている子がいて、おばあちゃんたちは否定もせず受け入れていた。否定しちゃいけないとわかっていたのかなぁ」

   そうは言っても、親としては黙って見ているのもどうか...と思ってしまうだろう。子供が災害を題材にごっこ遊びをしていたら、どんな対応をするのが正しいのか。

   田村直之アナウンサー「遊びに付き合うのが非常に大事です。対応はふたつあります。ひとつは不安な気持ちを共有してじっくりと付き合ってあげる。もうひとつは、例えば地震ごっこだったら、避難経路の確認をしたり、机の下に隠れたりと、避難の成功体験をさせてあげるのが重要です」

文   ピコ花子
姉妹サイト