ATM手数料だけで年間1万円!素人のカネ巻き上げる銀行の浅知恵
週刊現代から1本。巻頭特集は銀行に騙されるな。銀行で自分のカネを引き出すだけで108円も手数料を取られる。新生銀行は10月以降、一般的な銀行利用者によるATMからの現金引き出しには「常時」108円の手数料を取ると発表した。週に2回現金を引き出すとすると、年間1万円以上が手数料で消えていく。
「銀行を信用するな」は親父の遺言だが、日銀が実施したマイナス金利政策で、金利の利ザヤで稼げなくなった銀行は、そうした手数料と、儲かりもしない投資信託を顧客に売りつけることで儲けるしかなくなってきた。
週刊現代によると、6月29日に金融庁が明かしたデータで、国内29の銀行窓口で投信を買った客のうち、46%にのぼる人が運用損益がマイナスになっていることが明らかになった。
それに、銀行が薦める投信は販売手数料や運用管理手数料が高く、仮に1000万円を投資すると、のっけから30万円の販売手数料を取られ、毎年15万円が手数料として消えていくことになるという。初年度に4・55%の高い利益が出てようやくトントンになる計算だ。アホらしい。
その上、これからは、決済もスマホ決済が普及するため、銀行が稼げる分野がじり貧になるそうである。物を買ったり、電車に乗るだけでポイントがつくカードがたくさんできているので、そうしたものを使うことでポイントを貯め、ショッピングなどに利用することができる。
中国では、物乞いでも「おカネをちょうだい」といいながら、スマホをかざしてくるというほどの「キャッシュレス時代」が到来しているようだが、これからはほとんど現金を持ち歩かなくていい時代が来るというのだ。
でも、私は懐疑的である。そんなことをすれば、ハッカーたちに狙われ、知らないうちに多額のカネが盗まれることになるはずだ。3連休でスマホを使わず、開いてみたら銀行預金から数百万円が消えていた。そんな時代になるに違いない。安心できるのはタンス貯金しかないのでは。