阿波踊りのフィナーレ「総踊り」中止!会場分散に踊り子は猛反発

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   徳島の阿波踊りのクライマックスを飾る総踊りが、赤字を理由に今年(2018年)は中止されることになった。踊り子を市内4会場に分散させて入場者を確保するためというが、反発が強まっている。

   阿波踊りは徳島市内の4会場で行われ、毎年130万人が訪れる。総踊りは、「連」と呼ばれる踊り子団体が4日間の最後の午後10時から、会場の一つ、南内町演舞場に集まって踊る最大の見せ場だ。

   なぜ中止になったのか。去年(2017年)、阿波踊り開催が4億円を超す累積赤字となっていることが明らかとなった。総踊りが行われる南内町会場はチケットが100%売れるのに、他の3会場は30%から50%しか売れていないことが原因だった。遠藤彰良市長は「全体のチケット販売率を上げたい。他に対策が見つからなかった」と説明している。

「あれがなければ踊る意味がない

   踊り子からは「総踊りをやるために踊り始めたんです。あの光景を見たいし、踊りたい」「他の連と顔を合わせられる総踊りをなんで今なくすのか」と訴える。踊り子団体の山田実会長は「これで販売が伸びるはずがない。(分散した)フィナーレには参加しない」と反発する。

   吉永みち子(エッセイスト)「市は4会場を均等化したいのだろうが、総踊りを持ち回りにするとかの案はなかったんでしょうかね」

   長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「踊りが発生したころはビジネスではなく、神事に近かったはずなのに、金もうけ部分が見え隠れするよね」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「祭りが大きくなるとビジネスライクになるんです。徳島市民全体のものか、一部の人のものかが問われますよ」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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