「偏った食事をすることで必要な栄養素が足りなくなるのが、夏型栄養失調です。とくに女性に急増しています」と警鐘を鳴らすのは池袋大谷クリニックの大谷義夫院長だ。
暑くなると外出が億劫になり、簡単に作れて簡単に食べられるそうめんや冷やし中華といったメニューを選びがちだ。大谷院長は「簡単に食事を済ませてしまうことが問題」と指摘する。
炭水化物ばかりのメニューだと、タンパク質やビタミン、ミネラルという栄養素が不足するため、体重は増えているのに、めまいや息切れなどさまざまな体調不良が現れる。夏型栄養失調でカルシウムが不足すると骨粗しょう症の危険が高まるほか、栄養が偏って免疫力が低下し、肺炎を引き起こすこともあり得るという。
そうめんにサバ缶―プラスワンで予防
夏型栄養失調を予防するためには、たとえば、そうめんのつゆにサバの缶詰を入れるといったプラス1の工夫が手っ取り早い。1日中クーラーのきいた部屋にいるのではなく、5分間ほど日光に当たるようにすると、ビタミンDを体内で作りカルシウムを吸収しやすくする効果がある。
司会の真矢ミキ「これを見て、自分は毎夏、栄養失調だったことに気づきました。のど越しだけで食べ物を選んでしまって、夏はいつもフラフラしていました。気を付けます」
司会の国分太一「この時代に栄養失調という言葉自体が新鮮ですね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト