被災地の救援に多くのアイデアが生きる 手作りかき氷からダンボールベッドまで

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   西日本豪雨の犠牲者は2018年7月16日現在、死亡211人、不明21人になった。被災地には、14日~16日の3連休に3万2000人のボランティアが入り、懸命に復旧作業が続けられた。作業を阻むのは、猛暑と砂ボコリだ。そんな中、様々なアイデアが話題になった。

   岡山県倉敷市ではきのう16日、リポーターの上路雪江が持つ温度計が43度を指した。炊き出しでも、冷やし中華やそうめんなど冷たいものが好評だった。中でも行列ができるほどの人気だったのがかき氷。これ、主婦のアイデアによる一家総出のボランティアだった。

猛暑の被災地に喜ばれる冷やし中華、そうめん、かき氷

   振舞っていたのは、岡山市の廣町あゆみさん(36)と夫、中学生と小学生の娘2人の一家。「子どもではがれき撤去は難しいので、炊き出しで参加した」と廣町さん。

   岡山市から車でやってきた。普段なら30分のところを、がれきの中2時間がかり。巨大なクーラーボックスの氷を、妹が氷を削り、姉がカップに移したら、母がシロップをかける。6時間で600食。

   被災者は口々に「生き返る」「おいしいって、心から思った」という。長女の新奈さん(13)は、「被災者の方が、ありがとう、元気が出る、といってくれた。もっとボランティア活動をしていきたい」と言っていた。

   MCの国分太一「かき氷一つでも、被災した方には心のケアになっている」

   MCの真矢ミキ「子を持つお母さんの発想ですね。視線が違うなと思った」

   避難所の生活にも光るアイデアがあった。倉敷市真備町の避難所は、被災直後は床にマットレスを敷いただけだったが、14日から一段高いところで生活するようになった。これがダンボールベッドだ。

   大小のダンボール30個を組み合わせると、190センチ×90センチ、高さ37.5センチのベッドになる。実物をスタジオに持ち込み、お笑い芸人の千原ジュニアが寝てみた。「あ、安定する。(寝心地は)良くはないけど、地べたよりはいい」

   大きなダンボールが6個、それぞれの中に小さなダンボールが4個ずつ入る。小ダンボールは収納の役も果たし、組み合わせてあるから頑丈だ。テストでは、ベッドの上に大人16人が乗っても大丈夫だった。

   今回の災害では、16府県で4877人が避難所で生活しているが、ダンボールベッドは、岡山で2200、愛媛で800、広島で500の計3500個が届いた。床から高くなることで、ほこりを避けられる、人が歩く音が響かない、起き上がりやすい、場合によっては間仕切りにもなる。

   国分「これは行政の要請?」

   内閣府が作った2016年のガイドラインで推奨しており、これが出動したということらしい。

   ニュース雑学おじさんの堀尾正明「畳んで備蓄することもできる」

   赤荻歩アナ「工場では、1分間に400枚作れる。複数の工場でやれば、72時間で10万セット。リサイクルも可能ですし、避難所でのプライバシー確保にもなる」

   国分「避難所では女性は特に重要ですね」

   真矢「隣に男性がいるわけですからね」

   国分「避難所の環境基準も上げる必要がある」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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