タイの洞窟に閉じ込められた少年らが何日も落ち着いて救出を待っていられたのは、瞑想をしていたからだった。一緒にいたコーチのエッカポン・ジャンタウォンさん(25)は10歳のときに両親を伝染病で亡くし、寺院で生活するようになって、座禅を組んで瞑想することを学んだ。
寺を出てからも寺や洞窟で瞑想を続け、洞窟に閉じ込められたときも、少年たちに瞑想で心が落ち着くことを教えた。
「血流を上げ、恐怖やストレスを下げる効果」
順天堂大学の小林弘幸教授は「瞑想は血流を上げ、恐怖やストレスを下げる効果があります」「少年たちは気心の知れたチームメイトと一緒で、尊敬できるコーチもいて、瞑想に入りやすかったのでしょう」と解説する。
吉永みち子(エッセイスト)「瞑想がいい方向に向かわせたんですね。すごい力になってる」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「瞑想しなかったら、心が耐えられず、助かっていなかったかもしれないですよね」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「僕は毎朝やってる。高度な瞑想でなくてもいい。どこでもできるんです」
吉永「普段は意識しない呼吸を意識するだけでも違うのでしょうね」
世界のメディアも「瞑想が少年たちをおちつかせたのか」(ニューヨークタイムズ)、「生き残れた理由の一つではないのか」(ビジネスインサイダー)、「瞑想はストレス、不安、痛みの瞬間的解消に関係あるとされる」(インディペンデント)と取り上げた。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト