豪雨被害にあった広島県では、きのう11日(2018年7月)になっても新たに避難指示が連発された。情報の錯そうや誤りが原因で、行政も混乱が続いている。
山の砂防ダムが決壊する恐れがあるということで、東広島市八本松町に避難指示が出されたが、それが「ため池が決壊した」との情報になって広がり、対象地域外の住民までは避難場所に詰めかけた。
住民からは「指示内容がよくわからない」「正確な情報を正確に伝えて」の声が聞かれた。「すぐ人を派遣して確認すればいいのに」と怒り出す人もいたが、同時多発の災害に自治体も対応しきれないのだろう。
福山市の中心部では「ため池決壊の恐れ」という避難指示が出て、32分後に解除されたが、4時間後に今度は「ため池の堤防で崩落個所が見つかった」と避難指示が再び発動された。「ヘリは飛んでくるし、消防車はUターンするし」「おばあちゃんを乗せて高台へ行きました」「親戚の家に身を寄せた」と、住民は右往左往となった。
情報が混乱していたら・・・まず逃げる
司会の羽鳥慎一「混乱しました。新たな問題です。情報がどっと出て、住民はどれを聞いたらいいかわかりません」
高木美保(タレント)「混乱している中で、避難勧告と避難指示の違いもよくわからない。知らせる言葉も変えた方がいいと思いますね。たとえば、絶対避難とか」
防災システム研究所の山村武彦所長は「災害のたびに見直しをやっているが、根本的に変える必要があるでしょうね」と指摘する。
今回の災害では、まず逃げるということの大切さを痛感させられた。警報が空振りだったら、「ああ、よかった」と思えばいいのである。