静岡県熱海市が運営する宿泊施設「姫の沢自然の家」は今年(2018年)1月、聴覚障害者100人の宿泊を拒否していた。団体が1泊2日の研修会を企画したところ、「聴覚障害者専用施設に行ってください」と、ほとんど説明もなく門前払いされたという。
この施設は築38年と古く、この9月に閉鎖が決まっていた。熱海市は「災害が万一起きた場合に、対応できないので他をすすめた」として謝罪した。たしかに、宿泊室から食堂まで行くのに4フロア分の階段を通らなければならない構造で、火災発生を知らせる設備もなく、手話を話すスタッフもいないため、「大勢を受け入れるのは難しいと判断した」(森本要副市長)という。
団体事務局長「ていねいな説明欲しかった」
聴覚障害者団体の小倉健太郎事務局長は「説明がありませんでした。お互い歩み寄る姿勢が欲しかった」と手話で話した。
高木美保(タレント)「クレームではないのに、市側は身構えてしまっているというミスマッチを感じます。市側は(十分な対応をする)自信がないが、それでもいいかと問いかける姿勢がほしかったですね」
司会の羽鳥慎一「話し合いができればよかったですね」
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あっちゃん| 似顔絵 池田マコト