タイ洞窟 残る9人の救出は?「きわめて危険な救出作戦だが、時間との勝負」

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   世界中が固唾を飲んで見守る、タイ洞窟に閉じ込められた少年ら13人の救出劇。日本時間昨夜11時ころ(2018年7月8日)からスタートした救出活動では、4人の子どもが無事に戻り病院に搬送された。うち1人は、トリアージで「赤」と診断され、体調が思わしくないようだ。

少しの水位上昇でも津波のような水流、迅速さが命

   残る9人の救出は、天気、水位、子どもたちの体力とすべての条件が揃ったときに続行される。心配されているのは洞窟内の水位だ。現地は昨夜も激しい雨が降ったが、水位が上がる時は津波が押し寄せるように一気に水が押し寄せるという。救出作戦は時間との勝負でもある。

   少年らがいるのは入口から5キロ奥の高台。ダイバーは少年1人につき2人付き、濁った水の中を水流に逆らいながらロープを伝って潜水する。途中には直径38センチほどの狭い空洞があり、酸素ボンベをいったん下して通過する。また急こう配もあるなど難関が複数か所ある。

   日本洞窟学会元会長で、佐賀大学農学部の染谷孝教授は、「この救出方法は非常にリスクが高いですが、この状況ではやむなしです。大雨が近づいている中、洞窟は小さく、少しの水位の上昇でも危険ということで英断を下したのでしょう」と話す。

   また、4人の救出については「昨日の場合は往復で7時間、8時間と短い時間で済んでいます。救援隊の意気込みと連携、子どもたちの頑張りでしょう」と話した。

   司会の小倉智昭「少年の1人は、もともと体調が悪かったのか、救出作戦の途中で具合が悪くなってしまったのか」

   橋口いくよ(作家)「動画を見たけれど、(狭い箇所も)つるんと丸い38センチではなく、岩の間をごつごつ当たりながら進む感じでした。これを3人で通るのは想像を絶する過酷な現場だと思います」

   安田洋祐(経済学者)「仮に戻ってくるときに健康状態に影響が出る場合があるのなら、優先的に出す子や、ペースの判断も変わるかも知れない。慎重かつ迅速な救出活動に期待したいです」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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