西日本を襲った記録的な豪雨 死者・行方不明者がこれほど増えた理由は何か

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   西日本を襲った豪雨は水害による死者・行方不明者数が9日(2018年7月)現在、200人近くに達している。どうしてこれほどの被害になったのか、被災地域が「洪水になりやすい状態」にあったことが浮かんできた。

被災地域が「洪水になりやすい状態」にあった

   防災システム研究所の山村武彦所長によると、広島県坂町の場合、一帯の地盤がサラサラした真砂土で、強い雨でボロボロに崩れやすかった。この土砂がたまって川底を上げ、水が市街地にあふれた。2014年に広島市であった土砂災害は土石流だったが、今回は土石流と川の決壊が重なった。「危険な状態はまだ続いています」という。

   岡山県倉敷市真備町では、流れの速い高梁川と流れのゆるい小田川が合流しており、高梁川の流れが強いため、水が小田川に合流どころか逆流してしまうバックウォーター現象が起きた。堤防が壊れ、町内の23%が浸水した。

   司会の羽鳥慎一「大変な被害になっています」

   市街地は茶色い水につかり、水面には、すっぽり浸かった車の屋根があちこちに、電線に冷蔵庫がひっかかり、トラックが塀に乗り上げた。一時は300人が取り残されたまび記念病院前にいる齋藤寿幸リポーターは「今は全員救助されました。周囲を車で通れようになりましたが、ライフラインが止まっています。まだ浸かっているところも多く、被害の全容把握まで時間がかかりそうです」と伝えた。

 

   気象庁が「数十年に一度の大雨」として出した特別警報は広島、岡山など11府県に及んだ。広範囲の同時多発的災害となった。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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