スクープ「麻原彰晃の肉声」弟子に凶行の責任押しつけ自分は無罪主張
けさ6日(2018年7月)、朝のワイドショーを見ていたら、オウム真理教元代表の麻原彰晃(松本智津夫)死刑囚(63)の死刑を執行したという速報が流れた。他にも6人の元幹部の執行が行われたという。
地下鉄サリン事件が起こり、麻原やほかの幹部たちが逮捕されたのは1995年であった。日本史上まれに見る大きなテロ事件だったが、麻原はほとんど語らずに死刑判決が確定した。
唯一といってもいいが、麻原の肉声が残っているのは、私が週刊現代編集長のときに公開した「麻原の自白調書」である。警察と検察の2通の調書があったが、そこで麻原が饒舌に語っているのは、自分は無罪、弟子たちが勝手にやったことという、身勝手な自己弁護だった。
麻原の調書はないといい続けていた検察は赤っ恥を書き、私を目の敵にして講談社を脅しあげ、調書のコピーを奪い取った。あれだけの大事件なのに、麻原だけが知る真相は闇に葬られたままである。
元号が変わる前に執行したかったといわれているが、なぜそれほどまでに急ぐ必要があったのか。多くの謎を残した。昭和の下山事件と同じように、平成のオウム事件といわれるであろう。