サッカー日本代表の西野朗監督の交代の話題の最中に、松本智津夫(麻原彰晃)の死刑執行の速報が飛び込んできた。司会の羽鳥慎一が「ちょっと待ってください」とニュースを読み上げ、オウム事件を長年取材してきた清田浩司デスクが「モーニングショー」のスタジオに駆けつた。
羽鳥「このタイミングでの執行というのはどういう意味なんでしょうか」
清田「国会会期中は死刑執行はしないのが慣例だったので、会期(7月22日閉会)が終わって7月中に執行という見方が出ていました。オウム事件は平成の大事件ですが、来年はその平成も終わるので、平成のうちに片を付けようということは、政府内にもあったと思います」
真相いっさい語らぬまま
コメンテーターたちも執行のニュースに驚いたようだった。長嶋一茂(スポーツプロデューサー)は「ええっ、いきなりですね」と声を上げる。玉川徹(テレビ朝日解説委員)も「いまも別の形で教団は残っていて、死刑執行すると、(松本は)『神』になってしまう危険が指摘されていたので、本当にするんだろうかと思ったりしてました」という。
吉永みち子(作家)「詐病なのかとも言われていましたが、結局、松本死刑囚の口からは何も語られず、そのチャンスがもうなくなってしまったということですよね。若い人にはサリン事件などの記憶は薄れていて、無差別テロなどの警鐘を知らないまま、入ってしまう怖さがあります。もう一度、オウム真理教や彼らが起こした事件を検証する必要があります」
松本の死刑が執行された東京拘置所の前から、吉田遥記者は「公安当局はオウム関係団体の捜索を行うことにしてます」と伝えた。
カズキ