タイ北部のタムルアン洞窟に増水で閉じ込められている少年ら13人の救出作業は難航している。排水が続けられているが、1時間1センチ程度しか水位は下がっていないという。
「ビビット」は現地で救出活動にあたっているJICA(国際協力機構)タイ事務所次長の三宅繁輝氏に話を聞いた。三宅氏はかんがい排水の専門家としてタイに派遣されていて、いまは遭難現場でポンプ車を使った排水作業などの調整を行っている。
「洞窟の中に水が浸みこんでおり、汲んでも汲んでも水が浸みだす出す状況です。子どもたちが現在いる場所が水没する可能性もないとは言えません」
三宅氏によると、タイ政府は世界7か国の救助隊と協力し、排水作業、子どもたちのサポート、山の割れ目から救助できる箇所がないか探す作業を並行して進めている。
ダイビング技術のマスター間に合わない!
現在、最も可能性が高いと言われている救出方法が、ダイビング技術を教えて少年たちを1人ずつ連れ出す方法だが、日本洞窟学会の後藤聡会長は「一番早い方法ではあるが、最も危険な方法でもある。足ひれの使い方だけでも難しい」と指摘する。
最も安全なのは3~4か月かけて排水する方法だが、雨季でさらなる増水も予想されている。
テリー伊藤(タレント)「慌てないことも大事ですよね」
後藤会長「肉体面より、精神面のサポートが重要です」
堀尾正明キャスター「電話がつながって家族とのコミュニケーションがとれれば、励みになりますね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト