文部科学省の支援事業の対象校に選ぶ見返りとして、わが子を東京医科大学に裏口入学させたとして、きのう4日(2018年7月)、文科省の科学技術・学術政策局長、佐野太容疑者(58)が受託収賄の疑いで逮捕された。佐野は官房長だった昨年(2017年)5月、東京医科大が私大の支援事業の対象校に選ばれるよう便宜をはかり、その見返りとして今年(2018年)2月、自分の息子の入学試験の点数を加算させ、不正に合格させた疑いがもたれている。
支援事業の対象校となったことで、東京医科大には補助金3500万円が5年にわたって支給される。
「事務次官」約束されてたエリート
林芳正文科相はきのう、「誠に遺憾であり、今後、捜査に全面的に協力してまいりたい」と会見した。東京医科大も「大学として捜査に全面的に協力しているところです」などとコメントを発表した。
学生たちは「多くの人は一生懸命勉強して入ってきているのに」「大学に対して不信感しかない」と憤りを隠さない。東京医科大は私大医学部の名門で、医学部医学科の今年の一般入試の倍率は約16倍だった。
元文科相官僚の寺脇研氏によると、佐野は「いずれ事務次官になると誰もが思っていたエリート」だったという。
子どもにとっても屈辱
司会の真矢ミキ「エース中のエースということですね」
食育インストラクターの和田明日香さんは「エリートの子はエリートでないといけないという呪縛があったかわかりませんけど、お子さんのことを信じてあげられなかったのかなと思います」
堀尾正明キャスター「文科省は本来、入試は公明正大に行われなければならないと掛け声をかける立場ですよね。こんなにモラルのない人が事務次官候補になっていることにも失望を感じます」