タイ北部チェンライ郊外の洞窟で10日ぶりに発見された少年ら13人は、昼夜もわからない暗闇の中でどうやって生き延びたのか。理由の1つが水。少年たちは飲料水を持っていなかったが、日本洞窟学会の元会長、浦田健作氏は「岩盤の中を伝わってろ過された水が天井から滴っており、飲み水には困らなかったのではないか」と推測する。
男性コーチはみんなが持参していたスナック菓子を1日にどれぐらい食べるか指示していた。
2つ目の理由は温度だ。浦田氏によると、洞窟の中は1年中同じ温度で、外の天候の影響を受けにくいため、海や山に比べると安全だという。
3つ目の理由はメンタル面。男性コーチは出家したことがあり、洞窟にこもった経験があるという。救助を待つ間、少年たちには「静かに瞑想しなさい。そうすればお腹がすかないから」と語りかけていた。また、体力を失わないよう、大声を出したり、むやみに動いたりしないよう指示していたという。
排水進まず救助作業は難航
無事発見されたが、救助は難航している。雨季のため、洞窟内の排水がなかなか進んでいない。外に出るには水に潜らなければいけない箇所があるが、暗くて狭く、プロでも難しいダイビングの技術を少年たちに教えなければならないという。
司会の国分太一「真っ暗闇ですから、2日ぐらいしか経っていないと思っていた子もいるらしいですね」
堀尾正明キャスター「人間って強いんだなあと思いませんか。常識じゃ考えられません」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト