桂歌丸さんに「座布団百枚!」 「落語は人間だけに与えられた笑いと義理人情」

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   日本テレビの人気番組「笑点」の司会で知られた落語家の桂歌丸さんがきのう2日(2018年7月)、慢性閉塞性肺疾患のため亡くなった。81歳。最後まで高座に上がりつづけた。「スッキリ」は日本テレビの秘蔵映像をたっぷり流し、活躍をしのんだ。

穏やかな人柄にどれだ噺家、芸人が励まされたか

   歌丸さんは1966年の笑点第1回放送から出演、噺家たちの受け答えが人気の大喜利コーナーで三遊亭楽太郎(現在の円楽)との刺激的なやり取りなどでお茶の間を笑わせ、2006年からは5代目の司会者となり、16年に勇退するまでは名司会ぶりをいかんなく発揮した。

   その後は病と闘いながら古典落語を磨きつづけていた。おととい1日、笑点の直前番組「もう笑点」が最後のテレビ出演となった。

   司会を継いだ春風亭昇太は「好きなようにやればいいよと言ってもらった。情熱のある方だった」と話し、円楽は直筆のコメントで「シャレにならなくなりました。言葉になりません。皆さまそれぞれの思い出の中に歌丸師匠を生かしてやってください」と述べた。

   キャスターの近藤春菜(お笑いタレント)「楽屋で励ましてもらうと、安心感をもらい、リラックスできた。ずっとおもしろいことがどれだけすごいか、尊敬しますね」

   ロバート・キャンベル(国文学研究資料館長)「大喜利をずっと見ていました。笑点と高座、二つの世界を生きた、すごい天才で、努力の師匠です」

   キャスターの水卜麻美アナ「尊敬と大好きだという気持ちが皆さんから伝わります」

   歌丸さんは生前「落語は人間だけに与えられた笑いと義理人情。聞いて笑って、何かの時にポッと悟っていただきたい。笑ってもらう責任が(噺家には)ある」と語っていた。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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