あの「デイリースポーツ」も異例の1面!阪神ネタ外しサッカー「日本の命拾い」

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   サッカーW杯1次リーグ第3戦で、日本代表は後半最後の10分近くをパスを回して時間稼ぎし、なんとか決勝リーグに滑り込んだが、サッカーファン、スポーツ新聞はやきもきして見守った。

   スポーツ紙「デイリースポーツ」はなにがあっても1面は阪神タイガース記事という紙面つくりで人気がある。きのう28日(2018年6月)も、阪神3連勝、能見投手100勝と「ビックニュース」があったが、中村正道編集長と東京本社が相談して、「1面サッカー。終面(裏1面)が阪神」と決まった。野球担当記者は「阪神じゃなくていいんですか」と戸惑ったが、中村編集長は「いいの」と一言。デイリーの史上初めての事態となった。

ポーランドのリード、日本の時間稼ぎで編集局に沈黙

   ところが、後半14分。ポーランドが得点し、編集局に悲鳴が上がった。「一番やばいやつ」「最悪のシナリオ」。日本が1次リーグで敗退となったら、1面は「阪神」に差し替えか。ところが、同時進行のコロンビア対セネガル戦で、コロンビアが1点を先取し、それもわからなくなった。

   しかも、日本は最終ラインでボールを回して時間稼ぎを始めた。やきもきする編集局。言葉もなく見守る記者。セネガル戦の経過を確認する。アディショナルタイムは3分。この間にセネガルが得点したら・・・。

   長い3分が過ぎて、試合終了。中村編集長は「一気に進みます。これから10分弱で降版します」。刷り上がった1面は「日本 1次L 突破」の大見出し。ただ、「能見100勝 終面」と脇にあった。デイリーの意地だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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