「笑いものにされるからイヤ」。アメフト部の悪質タックル問題で揺れる日大・田中英寿理事長(71)に対し、記者会見を開き説明責任を果たすべきだという批判が高まっているが、本人は公の場に出ない理由について、こう述べていることがわかった。
18日(2018年6月)放送のTBS系情報番組「あさチャン!」では、田中理事長も出席した、15日に開かれた日大校友会常任委員会の映像を入手、田中理事長がアメフト問題に言及するシーンを放送した。
「レスリングの栄監督がさんざん笑いものになった」
田中理事長は、会見など公の場で説明していないことについて、「例の伊調馨、栄監督の問題がありました。(栄氏は)謝罪をやっていましたけども、8チャンネルの『バイキング』ですか、ああいうところでさんざん笑いものにされちゃっているんですよね」と語った。そして、「(謝罪をしても)ただ笑い者にされて、利用されるだけなんです。日本大学はそれをもっとやられている。だから何でもかんでも出ていくといいものでもない」と、レスリング女子・パワハラ問題の栄和人氏を引き合いに出し、メディアから逃げまくっている自身の立場を擁護した。
そして、「トップなんてなるもんじゃない」という弱気の発言も。
「この大学のトップとしての発言、どう思いますか」と、夏目三久キャスターに水を向けられ、大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏は「笑いものになるという理由で表に出てこないのは理解できない。教育機関、補助金として税金が入っているので説明責任がある」とバッサリ。流通経済大学の龍崎孝教授も、「アメフト部が大学の経営と直結した形でガバナンスが行われていたのかどうかをしっかり見極めることが大事」とコメントした。
逃げてばかりでは、日大全体が笑いものになるだけだ。(テレビウォッチ編集部)