18日(2018年6月)、朝の通勤時間帯の近畿地方を襲った地震。関西テレビ報道局(大阪府北区)のモニターにはデスクにしがみつくようにして揺れに耐える社員の様子が映った。震度を示す分布図には、震源の大阪北部を中心に5と6という数字が重なり合うように示された。
東京大学地震研究所の笠原順三名誉教授は、地震直後、番組の取材に電話で答えた。
今後、より内陸が震源になる可能性も
司会の小倉智昭「震度6弱でしたが、朝ということもあり、阪神淡路大震災を思い起こすような地震でした」
笠原氏「深さ10キロと、非常に震源が浅いということで揺れが強かった。阪神淡路大震災の延長上の活断層が動いたようです。淡路島から神戸を通って、新潟の方につながっている断層です」
小倉「余震の可能性はありますか?」
笠原氏「震度5くらいはあるかもしれません。それよりも心配なのが、活動が断層の先まで延長するかというところです」
伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)「新潟までつながっているということで、さらに内陸が震源になる可能性があるということですね?」
笠原氏「そうです」
小倉「そのほか気になることは」
笠原氏「震源がとにかく浅いので、仮にマグニチュード5でも建物の直下で起きた時、被害が大きくなります」
伊藤「横揺れが激しい地震ということですが、想定される被害は?」
笠原「耐震設計がきちんとできていない建物では、被害が出ている可能性があります」
文
ピノコ| 似顔絵 池田マコト