静岡県の看護師、内山茉由子さん(29)が連れ去られ、遺体となって見つかった事件で、逮捕された男2人は闇サイトを通じて知り合い、犯行時が初対面だった。内山さんは先月(2018年5月)26日、静岡県の浜松市でフィットネスクラブの帰りに自分の車に乗ろうとしたところを複数の男に拉致され、今月9日、約5キロ離れた藤枝市の山中で土に埋められた状態で見つかった。
警察は、内山さんを連れ去った逮捕監禁の疑いで、出頭してきた20代と40代の2人の男を逮捕している。2人は「お互いに面識はなく、犯行当日に初めて会った。内山さんとも面識はなかった」と話し、闇サイトを通じてやりとりをしていたという。警察はもう1人共犯の男がいるとみて調べている。
「浜松近辺で集合できる仲間。手段はこちらで用意可能」
ある闇サイトには、内山さんが連れ去られる5日前に「浜松近辺で集合できる仲間募集。手段の一部はこちらで用意可能。本気の人だけ」という書き込みがあった。
ITジャーナリストの三上洋氏は「今回の事件との関連は不明ですが、闇サイトではこういう募集が行われています。闇サイトのサイト数や書き込みが多すぎて、警察も対応しきれないのが実態です」と話す。
2007年8月に名古屋市の路上で連れ去られて殺害された磯谷利恵さん(31)も、闇サイトを通じて知り合った男たちによる犯行だった。磯谷さんの母・富美子さんは「同じ事件がまた起きてしまい、娘が無駄死にみたいで胸が痛くなります。被害者の方がどれだけ怖かっただろうと思うと、娘と重なってしまって、久しぶりにすごくつらい思いになりました」と悲痛な思いを語った。
堀尾正明キャスター「警察も民間と協力してサイバーパトロールはしているが、いたちごっこになっているようです。