こんな酷いの見たことない!動物愛護団体も呆れる市営住宅「猫部屋」悪臭放つ30匹

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   名古屋市北区の市営住宅で40代の女性が約40匹の猫を飼育して、周辺の住民から悪臭や騒音の苦情が出ている騒動で、裁判所の部屋の明け渡し決定をもとに、名古屋市はおととい11日(2018年6月)、この女性を強制退去させた。

   ところが、近くの別の市営住宅でも猫を多数飼っている住人がおり、そこでも近隣住民から苦情の声が上がっていた。

 

   「ビビット」の豊島大地リポーターは、地元の動物愛護団体のメンバーとともに部屋の住人を訪ねた。住んでいたのは60代の男性で1人暮らし。目が痛くなるほどの刺激臭と感染症の恐れがあるため、動物愛護団体メンバーから防護服とマスクを着用するよう指示される。

飼い主は車に寝泊まり

 

   部屋の中は足の踏み場もないほどのごみやケージが散らかっており、いたるところに猫が潜んでいた。その数は20~30匹。ごみのほとんどは猫の餌の空き缶だった。

   「掃除をしても追いつかないから、そのままになってしまっている。近所に迷惑をかけて良くないと思っているが、なかなか掃除ができない」と男性は話す。自分は車の中で生活しており、部屋には猫だけが住んでいるという。

 

   猫屋敷になったきっかけは、5年前に家族が4匹の捨て猫を拾ってきたことだった。不妊手術をさせるお金がなかったため、猫は増え続けた。この部屋の清掃を手伝ったことがある動物愛護団体「花の木シェルター」の阪田泰志代表は、「今までさんざん多数飼育崩壊の現場に入ったけど、ひどさはこの部屋が圧倒的に1位です」と呆れる。猫の多数飼育問題を解決するためには、「不妊手術を受けさせるための体制を、行政や僕らのような民間が整えてあげるべきだと思います」という。

   現在、動物愛護団体と住宅運営会社がこの男性を指導し、猫の引き取り手を模索している。

   菊間千乃(弁護士)「自治体の中には、10頭以上の犬や猫を飼う場合には届け出が必要という条例をもとに、実態を把握しようとしているところもありますが、とくに猫はどんどん増えてしまうという現状があります」

   司会の国分太一「飼い主さんの自覚にも向き合っていかないと、根本的解決にはなりませんね」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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