伊香保温泉の歴史的旅館「千明仁泉亭」出火!信長・家康に敗れた武田勝頼が増築

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   500年前の室町時代の創業という群馬・伊香保温泉の有名老舗旅館「千明(ちぎら)仁泉亭」で5日(2018年6月)午後9時ごろ出火し、経営者の自宅部分300~400平方メートルを焼いて午後11時すぎ鎮火した。

   旅館のすぐわきが、伊香保温泉のシンボルになっている長い石段で、1年中賑わうようにとの願いから365段(約300メートル)ある。旅館はその中腹にあり、消防車が入れず、石段の下からホースを伸ばすなど消火に手間取った。

   出火が就寝前の午後9時ごろで発見が早かったことから、宿泊施設への延焼は免れ、経営者の妻(71)が火を消そうとして煙を吸い込み病院に搬送されたが、20人ほどいた宿泊客は避難して無事だった。

徳冨蘆花の定宿 小説「不如帰」にも登場

   千明(ちぎら)仁泉亭」は、長篠の戦いで信長・家康軍に敗れた武田勝頼が温泉で負傷者の傷を治すために増築したと伝えられている。また、明治の文豪・徳冨蘆花が定宿とし、小説「不如帰」の書き出し部分にも、<上州伊香保千明の三階障子開きて、夕景色をながむる婦人・・・>と登場する。

   深澤真紀(コラムニスト)は「とても歴史のある旅館で、一度は行ってみたい旅館の一つでした」と話している。

文   モンブラン
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