サッカーW杯「サムライ・ブルー」1次リーグ突破に勝算あり!全員で戦えるチーム

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   サッカーW杯のロシア大会が14日(2018年6月)から始まる。ハリルホジッチ監督から代わった西野朗監督の初戦、壮行試合のガーナ戦では負けてしまったが、翌31日には23人のメンバーが発表された。ここで初めて選出されたDF槙野智明選手が出演して、西野ジャパンの行方を語った。

   「こんばんは、日本代表の槙野です」で始まった。「これまで積み上げてきたものが形になってホッとしてます」。西野流の3バックの一翼を担うが、セットプレーでは攻撃にも参加する「二刀流」だ。

   今回の代表は初出場が12人、W杯3回目が5人もいる。海外勢は15人と過去最多だ。西野監督は選出の条件を初戦のコロンビア戦に向けてのコンディションと、複数のポジションに対応できることといった。「サムライ・ブルーらしい、日本のサッカーをやりたい」

縦に急ぐよりコンパクトにボール保持

   このメンバーを、サッカー評論家のセルジオ越後は「サプライズはなかった。選手のコンディションは同じじゃないので、全員で戦えるチームにすることだ」と話す。

   かつて西野監督のもとでアトランタ五輪でブラジルに勝った「マイアミの奇跡」のメンバーだった元日本代表GKの川口能活は、「現時点でのベスト。経験と実績のある選手をそろえた」と見る。

   ガーナ戦は2-0で負けたが、2点とも日本のミスによるものだった。槙野は「結果は残念だったが、選手は手応えを感じています。ポジティブな要素が詰まった試合だった」とふりかえった。

   西野監督はJリーグの最多勝利監督である。ガンバ大阪などで270勝。タイトルは8つ。一発勝負の「カップ戦」に強い。天皇杯を連覇、アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)も制覇している。

   西野サッカーとは何なのか。川口は「コンパクトが基本」という。「縦に急ぐより、コンパクトにボールを保持して相手に試合をさせない」

   ハリルホジッチ監督は「デュエル(決闘)」といって、長い縦パスで敵と競り合うことを求めた。槙野は「戦術的には変わっていないが、西野監督は選手がもともと持っている能力を生かすように、自由化した」と語る。「日本のサッカーをしたい」とはそういうことか。

文   ヤンヤン
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