4000人の女性に30億円をつぎ込み、「紀州のドン・ファン」を自称し、著書を出版したり、テレビ番組に出演したりしていた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さんが、自宅で亡くなっていた。警察が遺体を解剖したところ、覚せい剤の成分が検出された。
妻(22)の話によると、野崎さんは5月24日(2018年)午後6時すぎに、いつも通りに一人で2階の寝室に行き、妻も午後10時ごろに寝室に行くと全裸でソファに腰掛けたまま動かず、119番通報したという。
警察は自宅を家宅捜索
野崎さんは中学卒業とともに鉄屑回収や訪問販売で生計を立て、貸金業で財をなした。資産は50億円に上るといい、手当たり次第に女性を口説いた。55歳年下の現在の妻も、今年2月に結婚したばかりだった。
知人は、いつも健康には気を遣い、覚せい剤に手を出すようなことはあり得ないという。では、何者かに混入されたのか。関東信越厚生局麻薬取締部の元職員は、「ビールなどに混ぜると、少し苦みがある程度で気付かない可能性があります」と話す。口から大量に摂取すると、1~6時間後に脳内出血や心停止を起し死に至るという。
野崎さんは大のイヌ好きで、ミニチュアダックスのイブちゃんを20年以上も飼っていたが、5月初めに突然もがき苦しんで死んだという。
玉川徹(テレビ朝日)「警察が覚せい剤の成分が検出されたと言いながら、死因は発表していないのが気になりますが、令状を取って自宅の家宅捜索をしているところを見ると、殺人を視野に動いているのは間違いないと思いますね」