和歌山・田辺の資産家、野崎幸助さん(77)が急死した。「お金儲けは女性を抱くため」と「紀州のドン・ファン」と豪語するユニークな御仁だったが、遺体から覚醒剤の成分が検出され、話はにわかに事件性を帯びた。
24日午後10時半頃、野崎さんの妻から「夫が倒れている」と119番通報があり、救急隊が駆け付けたが、すでに死亡していた。目立った外傷はなかった。
2年前には女性が6000万円金品持ち逃げ
「スッキリ」は2年前、野崎さんを訪ねていた。この時は、自宅に呼び込んだ女性が、6000万円の金品を持ち逃げしたという話題だった。女性は不起訴になったが、取材の阿部祐二リポーターに驚くようなものを見せた。
部屋の隅に放ってあるカバンに200万円、タンスの引き出しに1500万円など、札束が至る所にある。高級時計やブランドのバッグ類が無造作に置いてある。古い日本家屋に一人住まいの老人の暮らしぶりとしては、あまりにも異様だ。
野崎さんは「紀州のドン・ファン」という本も出し、それによると、酒屋の生まれで、7人兄弟の3男。貧しかったという。物心ついたころに、不動産、金融で当てた。その先がユニークだ。「金持になるのが目的ではない。好みの女性とエッチするのが目標だった」とあからさまに書いた。夜の巷でナンパに金を使った。「抱いた女は4000人、30億円を使った」と豪語した。
デヴィ夫人もお付き合い「ナンパするとき、女性に30万円渡すんですよ」
交友関係には、あのデヴィ夫人も登場する。「六本木のミッドタウンのバーでナンパするとき、女性に30万円渡すんですよ。背の高い、足の長い女性が好みだったですね」と話す。野崎さんとは亡くなった当日も電話で話していた。愛犬が死んで、ホテルでお別れ会をするという話だったという。
野崎さんは3か月前に結婚していた。昨年、羽田空港で転んだ時に親切にしてくれた女性で、20代のモデルだという。野崎さんは「もちろん、転んだのはわざとだった」と明かしている。119番したのはこの妻だった。
司会の加藤浩次「警察は事件と事故の両面から調べているようですね」
菊地幸夫(弁護士)は「覚醒剤をどう摂取したかで、死亡時刻などもわかります。人間関係のトラブルとか、資産家だから金銭問題とか、消去法で調べが進むでしょう」という。
加藤「愛犬のお別れ会を11日に開こうというんだから、自殺は考えにくいかもしれませんね」
野崎さんの自宅前に再び阿部がいた。「警察は当初から事件性を言っています。2年前と違って、立派な塀ができて、防犯カメラも増やしたということですが、室内にはカメラはないそうです」という。